第023回 専門家(医師、獣医師、弁護士、司法書士及び行政書士)は業務の依頼を拒むことができるのか?

 ヤマモトさんによると、弁護士放送は、音声ダウンロード数は多いが本ウェブサイトへの訪問者が少ないとのことで(音声ダウンロードはiTunes経由にてなされていると思われます)、現に、本ウェブサイトコメント欄も閑古鳥が鳴いている状態でした。
 ところが最近は本ウェブサイトのコメント欄にコメントが書き込まれるようになり、「獣医師が診療を断ることが許される正当な理由とは何か」との質問を受けるに至りました。
 そこで、本放送では、専門家(医師、獣医師、弁護士、司法書士及び行政書士)が業務の依頼を拒絶することができる場合とはどのような場合であるかについてご説明させていただきます。
 なお、弁護士放送は、毎月7日に音声放送を配信していますと謳っているにもかかわらず、本放送の配信が遅れ申し訳ございませんでした。

 一般に、何らかの業務の依頼を受ける場合、依頼を受けた側としては、依頼を受けるか否かを自由に決定できるのが原則です。依頼を受ける義務があるわけではないため、「今は眠いのでやりたくない。」、「なんとなく、依頼者が気に入らないのでやりたくない。」といった理由で依頼を断わることも考えられます。
 ところが、例えば、交通事故に遭遇し死にかけている状況で何とか病院まで行ったところ、「今は眠いのでやりたくない。」としてお医者さんが治療を拒絶できるとすれば、助けられたはずの人間を助けることができなくなってしまいます。
 このような不当な状況を阻止すべく、正当な理由なく専門家が業務を拒絶してはならない旨を法律が定めている場合があるのです。

10 件のコメント

  • こんにちは。
    放送聞きました。わざわざ図書館で調べて頂いたとの事で恐縮です。
    話の広がりや弁護士さんの泥臭い部分が聞けてとて、今までにない感じでもいい放送だった様に思います。
    それにしても、自分の仕事が『例え診療費を踏み倒されても仕事を断れない』と知ってガッカリしました。(笑)

  • 「二代目」様
    お聴きいただきありがとうございます。
    確かに、診療費不払いの方からの依頼を拒絶できないというのは、大変ですよね。
    ただ、当然のことですが、不払診療費の請求はできますので、診療中も、ガンガン請求し、直ぐに支払えないなら念書を書かせるぐらいはしてもよいかもですね。

  • ヨシカワ先生へ。
    弁護士さんもそうですが、こういった独占的な職業には、独占的であるが故に『社会貢献の義務がある』ということを忘れてはならないと言う事ですね。
    肝に銘じます。

  • ヨシカワ先生、ヤマモトさん、いつも番組を楽しく拝聴しております。
    安月給の銀行員を生業としております、そらくもと申します。
    さて、「リスナーの質問にドンドン答えたい」とのヨシカワ先生の強いお言葉を受け、1つ質問させていただきます。
    我々銀行員は、金融商品取引法により取引先の株の売買やFX取引がインサイダー取引とみなされて一部制限されています。
    そこで、法曹界(司法書士や行政書士も含めた広義のもの)でも、『普通はできるのに、法曹界に携わっているために制限されている』事はありますか?

  • いつもありがとうございます。
    弁護士はまずおどしをかけてくる、というお話や、
    国民から最も遠い存在の最高裁判所が、
    国民にやや近い国会が作った法律を無効にするお話など
    興味深いです。
    ところでpodcastのバナーがちょっと・・・
    こちらのソフトで表示できないようにできれはいいのですが、
    どうしても表示されてしまい・・・
    旅道場みたいのでも、さくら通信みたいのでも、いいのですが、
    現在の弁護士放送のはちょっと・・・
    もちろん文句をいうことなどできないのですが、
    強い抵抗をかんじるものがいると、ご認識ください。

  • ご質問ありがとうございます。
    弁護士も、顧問先企業との関係を前提として、株の売買がインサイダー取引と判断される場合があります。ヨシカワは、弁護士になりたてのころ、先輩弁護士より注意を受けたこともあって、株取引は一切行わないことにしています。
    また、弁護士は、裁判員裁判の裁判員になれないですね。
    その他には、制限されていることは思いつかないです。
    あ、一応、弁護士職務基本規程で、「廉潔を保持し、常に品位を高めるように努める」等と規定されております。

  • どうもトモローです。こんにちは。
    まさかtwitterのダブルアカウント制がまさか、ポッドキャスト内で晒されるとは思わず、苦笑いです。
    士業の違いについて取り上げていただいてありがとうございました。友人達にもわかり易くて好評です。
    番組で取り上げていただきたいテーマが見つかりましたので、質問させていただきます。
    「麻薬の密輸の運び屋の 未必の故意」
    以前、自動車事故に関して未必の故意をお題に上げさせていただきましたが、丁度ニュースで、密輸に関して未必の故意が取り上げられていたので、旅好きなトリカゴ系の方にも関心があるのではないかと思います。
    よろしくお願いします。
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130704-00000520-san-soci

  • トモローさん、どうもです。
    いつもお聴きいただきありがとうございます。
    「麻薬の密輸の運び屋の 未必の故意」とは難しいお題ですね。
    放送内でご説明できるよう検討してみます。
    ところで、トモローさんは、東海地方の方ということですが、ヨシカワは比較的東海地方出張が多いですので、いつかお会いできるといいですね。

  • 「未必の故意」は当事者しかわからない気持ちの解釈なので、難しいお題ですが気が向いたら時にでもよろしくお願いします。
    ヨシカワ先生と同郷ですよ。ぼくは県庁の近くに住んでいます。仕事は名古屋市内がメインで東京にもよく出没します。お会い出来る日を楽しみにしています。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です