第015回 刑罰の種類・目的、刑務所の概要について

以前の放送で、裁判員裁判について話をしたことがありますが、裁判員裁判は、刑事事件を対象とするものです。そのため、裁判員は、被告人に下すことになる刑罰の決定(量刑)にも関与することになります。
量刑を決定するには、刑罰の種類だけではなく、そもそも、刑罰の目的は何であるのかを理解しておくことが望ましいです。
また、懲役刑や禁錮刑の場合、被告人は、刑務所に拘置されることになりますが、刑務所がどのような場所であるのか分からなければ、どの程度の期間の刑にすべきかを検討することが困難です。
そこで、今回の放送では、刑罰の種類・目的、刑務所の概要について、ご説明しています。
今回の放送には、スペシャルゲストとして、ヨリミチラジオのパーソナリティ、山本さんと一緒に主催している旅道場の一番弟子、スーパーコンシューマーの運営者等の多彩な顔をもつ中谷よしふみさん登場です。是非、お聴きください!

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ヨリミチラジオ
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旅道場
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スーパーコンシューマー
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今回の放送で説明した主刑である刑罰については、以下のとおり刑法に規定されています。興味のある方は、刑法をご確認ください。

死刑 刑事施設内において絞首して執行する(刑法第11条)
懲役 刑事施設に拘置して所定の作業を行わせる(刑法第12条)
禁錮 刑事施設に拘置する(刑法第13条)
罰金 原則1万円以上の財産刑(刑法第15条)
拘留 1日以上30日未満刑事施設に拘置する(刑法第16条)
科料 1000円以上1万円未満の財産刑(刑法第17条)

2 件のコメント

  • 毎回楽しく聴いています。
    たいへん勉強になります。
    いつもPodCastで聴いているだけなのですが、コメントが欲しいということなので、
    アカウント作成して質問することにしました。
    第15回では刑罰の目的について解説がありました。
    一般予防と特別予防と応報の3つの目的があるということでした。
    このうち、一般予防と特別予防については納得できたのですが、
    応報については疑問が残りました。
    応報というのは加害者に対する被害者の感情を鎮めるためのものだと理解しています。
    だとするならば、これは被害者個人と加害者個人との関係です。
    個人間の問題であるならば、応報については刑事ではなく民事の分野で
    解決するべきではないでしょうか。(例えば、慰謝料を支払う、など)
    話は少しずれますが、刑事裁判に被害者が参加する制度がありますが、
    私は、被害者と加害者の個人間の問題を扱うのは民事の分野だと思っているので、
    この制度についても納得ができません。
    刑事裁判では被告人と社会との関係を考えるだけではないのでしょうか。
    素人にもわかるように教えていただけると嬉しいです。
    お願いいたします。

  • 「ぴろし」様
    いつもお聴きいただきありがとうございます。
    ご質問いただきました点につきましては、難しい問題ですね。
    ご指摘のとおり、被害者と加害者との間の問題は、被害者が加害者に対して慰謝料を請求する等により民事事件として扱われることがあります。この場合、民事裁判の当事者(原告と被告)は、被害者と加害者であり、双方が当事者ということになります。これに対し、刑事裁判においては、一方当事者である被告人は加害者ですが、他方当事は被害者ではなく検察官です。
    そして、刑事裁判において被害者は当事者ではなく蚊帳の外にいることに対し、従前に強い批判がなされていたため、平成20年より、被害者参加制度が導入され、被害者も刑事裁判に一定程度参加することができることになりました。このように、現状の刑事裁判においては、被告人と社会との関係のみを考えるのではなく、それに加えて、被害者への配慮も必要であると考えられていることになります。
    この被害者参加制度に対して批判的な弁護士も多数いると思います。機会があれば、被害者参加制度自体を放送のテーマに取り上げてみますね。
    なお、刑罰の目的に応報が含まれるか否かとの点については、犯罪の本質をどのようにとらえるかという問題に関係があります。
    すなわち、犯罪者が遺伝的素質や社会環境等により必然的に犯罪行為を行っている(犯罪行為を思いとどまることなど不可能である)と捉える立場からは、犯罪者に対する道徳的な非難はできないのであって、刑罰は犯罪行為に対する応報ではないと考える傾向にあります。これに対し、犯罪者の自由意思に基づいて犯罪行為が行われている(犯罪行為を思いとどまることもできた)と捉える立場からは、犯罪行為が道徳的な非難の対象となり、刑罰は犯罪行為に対する応報であると考える傾向にあります。
    この点については、別途、本ウェブページ(http://bengoshihoso.com/oho.html)に記載させていただきましたので、ご確認いただければ幸いです。

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