第017回 著作権の制限(公開の美術の著作物等の利用)及び破産手続の概要について

 最近では、FacebookTwitter等のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の発達にともなって、個人的に撮影した写真を公開することが容易になっています。例えば、街角で見かけた素敵な建物や屋外の公園に設置された銅像を撮影した写真をウェブ上で公開した場合ですが、仮に、撮影した建物や銅像が著作物であるならば、写真を撮影し公開した行為は著作権に違反することになるのでしょうか。

 このような行為が著作権に違反するとすれば、街角で撮影した写真については、著作物が撮影されているか否か確認した上でなければ気軽に利用できないことになります。そこで、今回の放送の導入部においては、著作権の制限(公開の美術の著作物等の利用)について説明しています。

 また、本題として、破産手続の概要について説明しています。実際に破産した方でなければ、借金がチャラになるといった以上に、破産がどのようなものであるかを知らない場合が多いでしょう。

 そこで、

どのような場合に破産できるのか?

弁護士に依頼する必要があるのか?

選挙権がなくなるのか?

会社を辞める必要があるのか?

等の破産に関する疑問にお答えするため、破産手続の概要について説明しています。

 借りた物は返すのが原則ではありますが、やむを得ず行き詰ってしまい、一人で悩んでいたのではどうにもならないという事態に陥ることもあります。現に、世の中には、借金苦で悩んでいる方が大勢います。

 そんな時、どうせ金がなければ弁護士は相談に応じてくれないのだろうと考えて弁護士への依頼を断念する方もいらっしゃるかと思いますが、ご懸念のとおり、確かに、弁護士に依頼をすれば費用は必要となります。

 ただ、収入要件等の一定の条件を満たす場合には、民事法律扶助制度に基づく無料法律相談や弁護士費用の立替制度を利用することが可能ですので、行き詰まった際には、弁護士に相談することを是非検討して下さい。

 なお、本放送でお話した公開の美術の著作物等の利用に関する著作権の制限規定は、以下の著作権法第46条になります。

第46条 (公開の美術の著作物等の利用)

美術の著作物でその原作品が前条第二項に規定する屋外の場所に恒常的に設置されているもの又は建築の著作物は、次に掲げる場合を除き、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる。

一彫刻を増製し、又はその増製物の譲渡により公衆に提供する場合

二建築の著作物を建築により複製し、又はその複製物の譲渡により公衆に提供する場合

三前条第二項に規定する屋外の場所に恒常的に設置するために複製する場合

四専ら美術の著作物の複製物の販売を目的として複製し、又はその複製物を販売する場合

14 件のコメント

  • 公開の美術の著作物等の利用)及び破産手続の概要について
    楽しく拝聴しました。
    たいへんに勉強になりました。
    (けっこうなことでした)
    弁護士が破産の手続き等の代理人となるお話でしたが、相手が代理を認めないということは認められるのでしょうか。
    交渉相手側が代理人と交渉する前に本人がこの人を今後代理人となりますので宜しくお願いしますと挨拶にこないと話し合いはしたくないと言われたらどうなるのですか。
    更に言うと乳首にひまわりをつけてショートケーキのイチゴのことに拘る弁護士が来たら拒絶できるのでしょうか
    来月も楽しみにしています。

  • 毎回楽しく拝聴しております。
    ただ、一点、、、
    音質が聞き取りずらいです。
    トリカゴ放送のほうは、きれいな音質で聞きやすいので、
    弁護士放送もレコーダーのマイクを良くするなどしていただきたいです。
    弁護士放送を愛しているからこその要望ですので、
    ぜひよろしくお願いいたします。

  • コメントが殆ど無いということでコメントしてみました。
    弁護士放送を最近知りまして毎月楽しみにしています。
    ところで、僕は法律を勉強している大学生で、研究テーマが「名誉毀損」です。現在の判例では、名誉毀損的表現をしても相当性理論により名誉毀損罪が免責されますが、北方ジャーナル事件大法廷判決で谷口正孝裁判官が、アメリカの重要判例であるニューヨーク・タイムズ事件で採用された「現実的悪意の法理」に言及していたのが注目されますが、今後の裁判で現実的悪意の法理が採用される傾向は高まるのでしょうか。現実的悪意の法理を採用する下級審判決を時折目にします。
    第14回目の放送でプライバシーの権利について扱っていましたが、ぜひとも名誉毀損に関する放送をして頂ければなと思っています。

  • 毎回、Podcastに公開されるのを楽しみにしております。
    山本さんのツッコミ良いですね。
    このページもアクセスが増えると良いですね。

  • 「パパ」様
    ご指摘ありがとうございます。
    収録環境は、おそらくトリカゴ放送と同じです。
    原因があるとすれば、ヨシカワの話し方にあると思います。
    聞き取りやすい話し方ができるよう努力してみますね。

  • 「地区センター」様
    お聴きいただきありがとうございます。
    基本的には、自分が気に入った代理人弁護士に、破産申立及び交渉等を依頼することができます。相手方の同意は不要ですし、法的には挨拶に行く必要もありません。
    ただ、事案によっては、事前に、今後は代理人弁護士に処理を委ねる旨を本人が直接相手方に伝えることが望ましい場合もあるとは思います。
    乳首にひまわりをつけてショートケーキのいちごのことに拘る弁護士が来た場合には、まずは、その人が本当に弁護士であるかどうかを疑った方がよいと思います。

  • 「うっかり八兵衛」様
    いつもお聴きいただきありがとうございます。
    実は、「うっかり八兵衛」様は、当サイトに初めてコメントを記載していただいた方です。
    弁護士を目指しているとのことですので、本放送の影響で、「うっかり八兵衛」様が弁護士に幻滅するということがないよう心がけたいと思います。

  • 「chatokun」様
    偶然なのですが、コメントをいただく直前に、「名誉毀損」を題材とした放送を収録しました。
    そして、放送内で、相当性理論と現実的悪意の法理について言及しています。現状、1月7日にアップ予定ですので、是非、お聴きください。
    日本では、アメリカと比較して、裁判実務上認定される損害が低額ですし、刑事罰も重くないようです。そのため、今後、単純に、現実的悪意の法理を採用する裁判例が増えていくわけではないと考えられますが、どうでしょうかねえ。

  • 毎回、かなり楽しく拝聴させていただいてます
    ツッコミ 掛け合いが楽しいです。
    どこまで連れていくんだろう? というドキドキ感と、一般人には知り得ない濃い内容がたまりません
    コメントが無い
    アクセスが少ない
    ということでしたので、興味本意でアクセスしてみました。
    アカウント登録が必要というのは、ちょっと敷居が高いですね。
    今後も楽しみにしています

  • ヨシカワ先生、返信有り難うございます。
    放送の中で、私が初めてコメントを付けたと紹介して頂いたので、また、来て、先のコメントを書いた次第です。
    弁護士に幻滅しないように心がけるとのことですが、もう遅いです。幻滅はしてませんけどね。
    弁護士放送を聞いて、弁護士のイメージが変わりましたね。弁護士って、理詰め人間で弱みを見せない完璧というイメージでしたが、ヨシカワ先生がツッコミ入れられた時のリアクションを聞いていると、必ずしも完璧でなくて良いのだと感じました。でも、弁護士として間違ったことを言わないように、言葉を選んで話しをされるので、そういうところは流石に弁護士さんだなと思っています。

  • ヨシカワ先生、返信ありがとうございます。
    最近、トリカゴ放送と弁護士放送を何回か聞き比べましたが、
    先生の話し方は問題ないと思います。
    これは録音機器の問題だと思います。
    トリカゴ放送に比べて、弁護士放送の音質がクリアでないですね。
    多分、ヤマモトさんも、このコメントをみることがあると思いますので、
    ぜひトリカゴ放送の機材と同じレベルで弁護士放送も録音していただきたいです。
    弁護士放送を聞くときは、ボリュームを結構大きくしてるのですが、
    その後に、トリカゴ放送を聞くと、耳がキーンとして、あわててボリュームを
    下げることがしばしばあります。。。

  • 楽しく聴いています。
    音質に付いて、話し方や録音機器の問題ではなく
    パパさまのコメント 引用ここから--->
    弁護士放送を聞くときは、ボリュームを結構大きくしてるのですが、
    その後に、トリカゴ放送を聞くと、耳がキーンとして、あわててボリュームを
    下げることがしばしばあります
    <---引用ここまで
    とある通り、録音レベル(音量)が低いのです。
    最初の「弁護士放送」や最後のナレーションと放送音声を
    比較すれば明白です。是非、適正なレベル調整をお願いします。

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