今回の放送には、バックパッカー界のドン(首領)とされる向井通浩さんにゲスト出演いただきました。向井さんは、バックパッカーの為の総合情報集積所である「Japan Backpackers Link」(http://backpackers-link.com/)の代表であり、非常に迫力のある方です。
実は、1年程前、弁護士放送に向井さんが出演いただくことは既に決定していたのですが、収録日の日程調整ができない状況が継続していました。日程調整が困難であった理由は、通常、弁護士放送の収録日が、収録の2~3日前に、かつ、夜遅い時間帯で決定されるためなのですが。
さて、今回の内容は、前半で「クラウドファンディング」についてご説明しています。「クラウドファンディング」については全く知らない方もいらっしゃると思いますが、群衆を意味するクラウド(crowd)と資金の調達を意味するファンディング(funding)とを組み合わせた造語で、一般に、製品開発及び慈善活動等を実施するために不特定多数の一般人から資金を調達する行為のこととされています。
そして、番組後半では、税関検閲についてお話しています。といっても法的な話はあまりしておらず、向井さんに、貴重な体験談を語っていただいております。非常に面白いので、是非、お聴き下さい!

税関検査により、わいせつな本等を国内への持ち込むことが制限される可能性があるため、法的には、税関検査が表現の自由を規定した憲法21条に違反するのではないかが問題とされています。
この点については、本物は衣服の下に隠して入国が許されているのに無修正のわいせつ本の持ち込みが制限されるのはおかしいではないか等として強く批判されているところではありますが、最高裁判所は税関検査が憲法21条に違反しないと判示しています。

憲法21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。