第029回 著名人氏名の商標登録、自炊(電子書籍)違法判決、TPPについて

 さて、今回は、知的財産法分野において問題となっている事件等をご紹介致します。

 商標権について番組内で取り上げたことがありましたが、商標権も知的財産権の一つです。

 簡単に説明をすると、知的財産権とは、目に見える自動車等の有体物に対して認められる財産権とは異なり、表現や発明等の目に見えない無形なものに対して認められるものです。

 実は、以前に、知的財産権一般について説明をする放送回を収録したことがありますが、知的財産権が無形のものに対する権利でありイメージをすることが難しかったためか、あまりに分かり難い内容の放送になってしまったことからお蔵入りとなりました。

 今回は、現実に起きた事例をベースに具体的な内容を収録し、世に出しても問題はない内容になっているはずですので、是非、お聴き下さい。

 ところで、目に見える自動車に対して権利が認められるのはやむを得ないとしても、表現や発明といった目に見えないものに対してまで権利を認める必要などないと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 例えば、自動車であれば1台しかなければ皆が利用することはできませんが、素晴らしい発明については無償で皆が利用できればその方が有益だろうとも考えられます。

 知的財産権が権利として何故認められるのかについては、法学上も争いがあるのですが、大きく分けると2つの考え方があるとされています。

 一つは、自然権(人が生まれながらに持つ不可侵な権利)と同様に、人はその知的創作物に対して当然に権利を主張することができるとする考え方です。もう一つは、素晴らしい発明等が生み出されるためには、何らかのインセンティブ(目標を達成するための誘因)を与える必要があることから政策的に知的財産権が認められるとの考え方です。

3 件のコメント

  • ヤマモトさん、ヨシカワ先生いつも楽しく拝聴させていただいております。
    判例の質問は、私がさせていただきました。
    またまた取り上げていただきありがとうございます。
    今回も具体的な例を上げての商標登録、最新の裁判例から
    「自炊代行訴訟」「婚外子訴訟」などのお話を聞くことができ、
    さらにTPPやディズニーランドの面白い話もあって、
    あっという間の約1時間でした!
    毎回濃い内容で、たくさん学ばさせていただいてるので、
    繰り返し聞かせていただきます。

  • ヨシカワさん、山本さん、いつも分かりやすくて為になる放送をありがとうございます。
    腸炎になってトリカゴナイトを断念した、残念なギノと申します。
    それなりの企業には顧問弁護士という立場の人が居ますが、必ずしも全ての企業が訴訟を取り扱うとは限らないと思います。
    顧問弁護士の仕事内容について教えてください。

  • ヨシカワ先生、いつも楽しく聞かせていただいてます。
    さて、放送中にヨシカワ先生がおっしゃった事で引っかかる事があります。
    取り調べの全面可視化について、『検事さんが「女を口説くところを他人に見せられるか」という反論を聞いた時に「なるほどなぁ・・・」と思った』とおっやってました。
    これは二つの意味で違和感を感じます。
    1.検事=男、被疑者=女 と取られかねないので男性が強者で女性が弱者というイメージになってしまい、男女同権のこの時代にそぐわないのではないでしょうか?
    2.そもそも恋愛と犯罪を一緒くたにするのは変じゃないでしょうか? 恋愛なら一時の気の迷いでやり直す事は出来ますが、犯罪の場合は甘言に弄されて調書を取られてしまえば一生の汚点として残ります。同列に論じるのはいかがな物でしょう?
    迂闊にこのような事を漏らしてしまうと『だからあいつらは一般常識が通用しない特殊な世界で生きているんだ』と言われかねないと思います。
    是非ご意見を承りたいです。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です