皆様、ご無沙汰しております。
第34回の音声配信後、定期の音声配信ができない状況が継続し申し訳ございませんでしたが、ようやく、音声放送を配信できるようになりました。
弁護士放送ではヤマモトさんとヨシカワが日程調整の上で収録をしているため、日程調整ができない等の理由で、どうしても音声放送が配信できないということが今後もあるかもしれませんが、温かい目で見守っていただければ幸いです。
さて、今回の放送は、3Dプリンターに関連する事件についてお話致します。
3Dプリンター等の新しい技術が出てきた場合、既存の法律では対応できない様々な問題が生じることがあります。技術の進歩を法律が妨げるようなことがあってはならないのですが、過去には、法律の規制により日本での技術の進歩ないし発展が阻害されてしまったということもあるように思います。
3Dプリンターに関連しては、3Dプリンターで製造した拳銃を所持していたとして銃刀法違反の疑いで逮捕された方がいたり、女性器の3Dデータを送付したとしてわいせつ電磁的記録頒布罪の疑いで芸術家のろくでなし子さんが逮捕されたりといった事件が発生しています。
そこで、今回は、3Dプリンターによる拳銃及び性器の模型製造についてご説明させていただきます。
なお、今回の放送には、Class9の河村雅人社長にゲストとして出演いただきました。

放送内では言及できませんでしたが、拳銃製造可能な3Dデータを所持するだけではなく、インターネット上で同データを公開等した場合には、武器等製造法違反の罪の幇助犯に該当する可能性があります。幇助犯とは、犯罪の実行行為以外の行為により正犯の実行行為を容易にする行為であるなどと言われますが、弁護士放送で詳しく取り上げたことはないので、今後、機会があれば幇助犯についてご説明しようと思います。