2014年10月ころ、外国に対する戦闘行為に参加するためにシリアに渡航しようとした学生らが、私戦予備及び陰謀罪の容疑で警視庁公安部から任意の事情聴取等を受けていたことが報じられました。テレビ等のメディアで広く取り上げられていましたので、皆様もご記憶にある事件ではないでしょうか。
この事件では、私戦予備及び陰謀罪という聞きなれない罪名が問題となっていますが、実務上も、私戦予備及び陰謀罪が問題となることは極めて稀ですので、ヨシカワも、司法試験受験の際に少し触れた程度の知識しかありません。
そこで、今回は、私戦予備及び陰謀罪とは、そもそもどのような犯罪なのかをということを、頑張って説明したいと思います。
なお、今回の放送では、ゲストとして、「デレッチョ」のディレクターであるホシさんに参加いただきました。
「デレッチョ」とは、トリカゴ放送の動画プロジェクトです。ヤマモトさんは、本当に色々なことをやっているのですね。
デレッチョ : http://derecho.jp/

今回の放送では、私戦予備及び陰謀という珍しい犯罪を紹介しましたが、刑法の「第二章 内乱に関する罪(第七十七条―第八十条)」、「第三章 外患に関する罪(第八十一条―第八十九条)」、「第四章 国交に関する罪(第九十条―第九十四条)」については、弁護士もほとんど扱うことがありません。
ただ、これらの犯罪の中に、日本の刑法上、刑が最も重い犯罪が含まれているのですが、皆様は、この犯罪が何か分かりますでしょうか。興味のある方は、音声放送をお聴きください。