皆様は、「ボス弁」とか「イソ弁」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。日本の法廷ものドラマとかでは、このような言葉が出てくることもあると思います。
「ボス弁」、「イソ弁」以外に、最近では、「ノキ弁」という言葉も使われています。
これらは全てある特定の弁護士を示す言葉なのですが、第16回弁護士放送が弁護士業界に関する内容でしたので、以下のとおり簡単に説明致します。
**ボス弁**:法律事務所の経営者のことです。ボスです。
**イソ弁**:雇われ弁護士のことです。ボス弁のもとで給料をもらいながら修行している立場といえます。イソ弁であっても、ボス弁から与えられる事件以外に、直接に依頼を受けた事件(いわゆる「個人事件」)を扱うことがあります。ただし、事務所によっては(ボスの方針によっては)、個人事件受任禁止の場合もあります。
**ノキ弁**:事務所の一部を借り、場合によっては使用料を支払った上で事務所に所属しながら、給料の支払は受けずに、独立採算制を前提に働いている弁護士です。軒だけ借りているので、ノキ弁といわれます。最近の弁護士増加に伴い就職できない弁護士が増えた結果、給料はなくてもいいから、せめて軒先だけでも借りたいということで増えた形態の弁護士です。
**即独**:司法試験に合格し、司法修習を受けた後、どの事務所にも就職することなく、いきなり独立開業する弁護士のことです。従前であれば、いきなり独立開業することは通常ではなく、どこかの事務所で3年から5年程度修行をした上で独立開業するのが通常でしたが、現在では、即独する弁護士も少なくないようです。