皆様こんにち!
先日、ツイッターをながめていると、弁護士が業務を停滞させてしまう理由として、自分が苦手と感じる交渉の相手方や依頼者に連絡を取りたくないというコミュニケーション障壁が挙げられるのではないかとの書き込みがありました。
確かに、弁護士のなりたての頃、例えば、話をしたくない相手方への電話連絡や、依頼者に対しての不利な事情の説明等、嫌なことを後回しにしてしまうという傾向はあったように思います。
しかし、
経験上、嫌な仕事こそ、先にやるべきです。なぜならば、放置をすればするほど、嫌な気持ちは増大しますし、案件解決も遅くなるからです。
弁護士の中には、完璧を求めすぎて、万全の準備を整えた後でなければ対応できないという方もいるのですが、実務では、完成度よりも、納期、スピード感が大切になってきます。
完璧な解決案を提示できたとしても、時間切れでは、意味がないわけです。
特に、新人弁護士のときは、まずは、完成度は低くてもよいので(結果論であって、完成度が低いことを許容してはだめですが)、納期は必ず守るということを徹底するよう心がける必要があります。

学生から弁護士になって、いきなり、がんがん相手方と交渉をしろ!と、言われても大変なのは確かです。
例えば、依頼を受けた債務整理の案件で、債権者に闇金業者が含まれていた場合、案件受任後、直ちに、闇金業者に電話連絡をして、依頼者(債務者)への直接の取り立てを直ちにやめるように求める必要があるわけですが、社会人経験なく弁護士になった方に、ウシジマくんのような社会経験豊富な闇金業者と対等に渡り合えといっても、難しいわけです。ヨシカワも、ウシジマくんと対応に渡り合う自信はないですが。

これもツイッターの書き込みにありましたが、
普段の自分とは全く別の人格を設定して(個人のヨシカワと、弁護士ヨシカワは、別人格であると捉えて)、普段の自分とは違う方に仕事をやってもらう感覚で仕事をすると、
うまくいくこともあるかと思います。

たしかに、ヨシカワも、弁護士として働いていく中で精神的に追い詰められて、別人格が仕事をするとの感覚にて仕事をしていたこともあります。
ただ、弁護士として働いていくうち、だんだんと面の皮が厚くなり、コミュニケーション障壁も感じなくなると思いますので、要は慣れだと思います。

というわけで、皆さん、頑張って、面の皮を厚くしましょう!